Such an ordinary scene


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ヴァチカン美術館 6.

Olympus OM-D E-M10

ここから 「署名の間」。
ユリウス2世 の書庫だった部屋で、元々はここに
使徒座署名院最高裁判所 が置かれていたことからこの名が付いた。
ファエロ が最初に手掛けた部屋でもある。
教皇の蔵書のテーマである神学、哲学、法学、詩作の調和などを
表現している部屋。

上のフレスコ画は ラファエロ が最初に描いた 『聖体の論議』。
神学がテーマのこの作品では、地上と天上の両方に広がる存在として
教会が表現されている。

Olympus OM-D E-M10

『聖体の論議』 の向かい側の壁に描かれているのが、
ラファエロ の作品の中でも最も有名な 『アテナイの学堂』。
哲学的な理性によって真実を探ることがテーマとなっていて
50人以上の古代ギリシャの賢人が議論している様子を描いている。
このフレスコ画の中央に描かれている プラトン と アリストテレス が
入場券に印刷されていることは ココ にも書いたが、
原作には他にたくさんの賢人が描かれているので
説明を聞いていなければ気付かなかったかも(何
そして、原作と入場券を並べて撮れば面白かったかもと今頃(汗

Olympus OM-D E-M10

『パルナッソス山』
ギリシア神話では パルナッソス山 は アポローンと ミューズたちが住み、
詩作が祭られている場所とされていて、
この絵画には アポローンとミューズ の周囲に当時の詩人が多く描かれている。

Olympus OM-D E-M10

ここから 「ボルゴの火災の間」。
この部屋に飾られている絵画 「ボルゴの火災」 に因んでそう呼ばれている。
元々は ユリウス2世 の後を継いだ レオ10世 が音楽に興ずる間だった。
また、この部屋の絵画の題材は レオ3世 と レオ4世 の生涯から取られている。

上の絵画は、 『レオ3世のカール大帝への授冠』。
西暦800年のクリスマスに行われたミサの最中に突然行われた、
レオ3世 による カール大帝 への授冠の情景を描いている。

Olympus OM-D E-M10

『ボルゴの火災』
「教皇の書」に記されている レオ4世 による奇跡を描いた絵画。
847年に起きた ボルゴ の火災を レオ4世 が祈りを捧げたことで
鎮火したとされている。

Olympus OM-D E-M10

『オスティアの戦い』。
849年に オスティア での海戦で、レオ4世 が
サラセン人 を打ち破った オスティアの海戦 を描いた絵画。

「ラファエロ の間」 はここで終わり、
階段を下りて次の システィーナ礼拝堂 へ向かった。

|2017.12.15(Fri) |イタリア旅行記  |

ヴァチカン美術館 5.

Olympus OM-D E-M10

「ラファエロの間」 は、ラファエロ・サンティ と
その弟子たちによって描かれたフレスコ画を展示していて、
「コンスタンティヌスの間」、「ヘリオドロスの間」、
「署名の間」、「ボルゴの火災の間」 の4部屋に分かれている。
制作の年代順にすると、「ボルゴの火災の間」に描かれたものが一番古く、
逆順で 「コンスタンティヌスの間」 に描かれたものが後世になり、
ラファエロ が1520年に37歳という若さで没してからも
彼の弟子たち、ジャンフランチェスコ・ペンニ、ジュリオ・ロマーノ、
ラファエリーノ・デル・コッレ が未完の 「コンスタンティヌスの間」 を完成させた。
この 「ラファエロの間」 は、教皇ユリウス2世の住居だった区画。
ここを ウルビーノ から ローマ に出てきて工房を構えたばかりの
若い芸術家であった ラファエロ に、その内装装飾の全面的な改修を依頼。
1513年の ユリウス2世 の没後も 教皇レオ10世 により改修は続けられた。

ってことで、「コンスタンティヌスの間」 。
上のフレスコ画は、 『ミルウィウス橋の戦い』。
コンスタンティヌス帝 がマクセンティウスに勝利した戦いが
描かれている。
また、この部屋のフレスコ画は ラファエロ の下絵に基づき、
彼の死後完成したものが多い。

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『コンスタンティヌス帝の洗礼』。
コンスタンティヌス帝 は亡くなる直前、キリスト教の洗礼を受けた、
その模様が描かれている。

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『コンスタンティヌスの寄進状』(右下)
コンスタンティヌス帝 が ローマ教皇 に
領地を寄進する旨を記したとする同名の偽書の内容を描いている。

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ここから 「ヘリオドロスの間」。
扉の上に描かれているのが 『聖ペテロの放免』。
牢の中で二本の鎖につながれているのが ペテロ。
ペテロ を揺り動かして起こしているのは天使。
ペテロ を牢から助け出しているところが描かれている。

Olympus OM-D E-M10

もう一方の扉の上に描かれているのが 『ボルセーナのミサ』。
写真向かって右側で跪いているのは ユリウス2世。
聖変化の教義に疑いを持っていたボヘミアの僧侶が、
ローマ近くの ボルセーナ でミサを行っていたところ、
パンを包んでいた布から血が流れ出したという。
その布は聖宝として オルヴィエート 近くに保存されていたのだが、
ユリウス2世 は1506年にそこを訪れ、聖宝に祈りを捧げた、
その模様を描いたものらしい。

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『ヘリオドロスの神殿からの追放』。
『マカバイ記』の中にある ヘリオドロスの物語 を描いたもので、
財宝を奪うために エルサレム神殿に向けて送り出された ヘリオドロスは、
僧侶たちの祈りに応えた天使たちによって神殿から追い返されたところ。
写真向かって左端に ユリウス2世 も描かれている。

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「大教皇レオとアッティラの会談」。
レオ1世 と フン族の王アッティラ の停戦交渉を描いている。
聖ペテロ と 聖パウロ も空に剣を持った姿で描かれている。
ラファエロ による原案では、ユリウス2世 の姿で レオ1世 を
背景の中に描こうとしていたことが分かっているのだが、
この絵が完成する前に ユリウス2世 が死去。
後を継いだ教皇は ラファエロ に自分の姿を使って
レオ1世 を描くよう指示したのではないかと考えられている。

|2017.12.15(Fri) |イタリア旅行記  |

ヴァチカン美術館 4.

Olympus OM-D E-M10

「聖ピウス5世のギャラリー」 から 「ソビエスキの間」 を経て
「無原罪のマリアの間(インマコラータの間)」 へ。
”インマコラータ” については ココ で説明しているので省略。
教皇ピウス9世 が エクス・カテドラ宣言 によって
「無原罪の御宿り」 をローマ・カトリック教会の正式な教義と定めたため、
それを記念して造られた部屋。
四角い部屋の真ん中には横に細長い調度品が置かれ、
その上に青い服を纏ったマリア像(?)が飾られているので、
どの壁画を写真に撮ってもこの像が入ってしまう(汗
ちなみに、左端の傘は私たちのガイド氏のもの。
会場がとても混雑しているので、目印として上げているのだが、
観覧する側からみれば邪魔というか、マナー違反のような...

Olympus OM-D E-M10

Olympus OM-D E-M10

Olympus OM-D E-M10

天井の真ん中にあるのは ピウス9世 の紋章。

Olympus OM-D E-M10

ここから 「ラファエロの間」 へは、4部屋あるうちの一番奥から観覧するよう
「ベルベデーレの中庭」 が見渡せる外の通路がコースになっていた。
これまで芸術品ばかりで少々飽きてきた・・というか
結構お腹いっぱい的な気分でいたので、ちょっとした解放感(って贅沢な…

|2017.12.14(Thu) |イタリア旅行記  |

ヴァチカン美術館 3.

Olympus OM-D E-M10

このブログの更新が3週間ほど滞っている間に(恥
実は、またまた海の向こう側へ行ってきた。
何処へ行ったのかは コチラ をご覧になってもらうとして(何
取り敢えず、ヴァチカン美術館 の続き。

ピオ・クレメンティーノ美術館 の 「ギリシャ十字の間」 を見学した後、
階段を上って3階 へ。
3階では、「ピーガの間」 に始まり、「燭台のギャラリー」 →
「タペストリーのギャラリー」 → 「地図のギャラリー」 →
「聖ピウス5世のギャラリー」 の順で観て回る。

上の写真は、「ピーガの間」。
円形のこの部屋の真ん中には
”ピーガ” と呼ばれる2頭立て戦車の彫像が展示されていた。
中には入れず、開いた扉から中側をちらり。

Olympus OM-D E-M10

「燭台のギャラリー」。
長い廊下の所々にアーチ状の仕切り壁があって、
この仕切り壁の両側に燭台が置かれていることから
「燭台の~」と名付けられた。
長い廊下の両側に古代ギリシア・ローマ時代の彫刻が
ご覧のように並んでいる。

Olympus OM-D E-M10

確実にピンボケな上の写真は(滝汗
「燭台のギャラリー」 に展示されている 『アルテミス像』。
胸にたくさんの乳房のようなものがあることから
「豊穣の女神」とのガイド氏の説明だったが異説もあって、
この乳房のようなものは、
女神への生け贄にされた牡牛の睾丸とも言われている。
乳房のようなものの下には山羊など哺乳類の彫刻がされている。

Olympus OM-D E-M10

長い廊下続きの 「タペストリーのギャラリー」 では、
16世紀に ラファエロの弟子たち による下絵に基づいて
ブリュッセルで織られたタペストリーが展示されている。
上の作品は 『キリストの復活』。

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豪華な丸天井が続く 「地図のギャラリー」。
このギャラリーの最後の壁の上にはふたつの紋章がある。
ひとつは 教皇グレゴリウス13世 のもので、
両脇に戦士を携え、中心に翼のあるドラゴンが配置されている。
この紋章の上には、教皇の冠と、「天国の鍵」 とされるふたつの鍵がある。
「天国の鍵」は、イエスがペテロに授けたとされるもの、
聖・俗の支配権を意味するらしい。
グレゴリウス13世 の紋章の下にもうひとつ、
バルベリーニ家の3匹の蜜蜂が刻まれている ウルバヌス8世 の紋章がある。

Olympus OM-D E-M10

「地図のギャラリー」 のヴェネチアの地図。
数日前訪れたばかりだったので、ついこの地図に目が行った(笑
写真のちょうど真ん中辺りが サン・マルコ広場。
島の中を流れる逆S字型の運河が カナル・グランデ(大運河)。

Olympus OM-D E-M10

「聖ピウス5世のギャラリー」。
元々教皇個人の礼拝堂だった部屋をギャラリーにした。
写真のタペストリーは 『最後の晩餐』。
後光(?)の部分が金糸で織られいてとても豪華。

|2017.12.14(Thu) |イタリア旅行記  |

ヴァチカン美術館 2.

Olympus OM-D E-M10

ピーニャの中庭 から キアラモンティ美術館 へ。
この美術館は ピウス7世 の古代彫刻コレクションを1,000点余り展示している。
ずらっと並んだ彫刻たちをちらっと見て、ピオ・クレメンティーノ美術館 へ。

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ピオ・クレメンティーノ美術館 の 「八角形の中庭」。
「ベルヴェデーレの中庭」 とも言われ、この中庭を囲むように廊下があり、
そこにたくさんの彫刻が飾られている。
ユリウス2世 のコレクションや、古代ギリシア・ローマ時代 の彫像が
集まっている。

Olympus OM-D E-M10

「八角形の中庭」 の一角にある古代ギリシアの大理石製の彫像、
『ラオコーン像』。
紀元1世紀頃、ロードス島 の彫刻家によって制作されたと伝わっている。
アテナ神 の怒りを買ったトロイアの神官 ラオコーン と二人の息子が
ヘビに巻き付かれているシーンを表しているという。
1506年に ローマ皇帝であった ネロ帝 の黄金宮殿、ドムス・アウレア の近くから出土した時に
ユリウス2世 が入手し、この庭園に置いた。
『ラオコーン像』 の発見は ミケランジェロ をはじめ
多くの彫刻家に大きな影響を与えたと言われている。

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「ミューズの間」 にある トンマーゾ・コンカ作 の
天井フレスコ画 『アポロンとムーサたち』。

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上と同じく 「ミューズの間」 にある 『ベルヴェデーレのトルソ』。
「トルソ」とは、彫刻用語で人間の胴体を意味する。
15世紀初頭の発見以来、「ベルヴェデーレ」 に置かれているので
『ベルヴェデーレのトルソ』 と称される。
紀元前1世紀、ギリシアの彫刻家 アポロニオス が制作した大理石の彫像で、
ミケランジェロ がこの彫刻を見に通い詰めたという話があるそうな。

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「円形の間」。
中央には希少な赤大理石の一枚岩で造られた巨大杯があり、
部屋を取り囲むように彫像が立ち並ぶ。
床はギリシア時代のモザイクで飾られている。

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「ギリシャ十字の間」 の床の軍神アテナのモザイク。

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同じく 「ギリシャ十字の間」 の
コンスタンティヌス帝の娘 コンスタンティア の赤大理石製の石棺。

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同じく 「ギリシャ十字の間」 の
コンスタンティヌス帝の母 ヘレナ の石棺。
コンスタンティア の石棺と同じ赤大理石製でデザインがそっくり。

|2017.11.25(Sat) |イタリア旅行記  |

ヴァチカン美術館 1.

Olympus OM-D E-M10

ナヴォーナ広場 から再びバスに乗って ヴァチカン周辺 まで移動。
イタリアン・レストランにてツアーの参加者たちと一緒に昼食を摂ると、
午後からは午前中のツアーの流れ(ローマ一日観光コース)で
ヴァチカン美術館 へ見学に行った。

ってことで、一枚目の写真は ヴァチカン市国 の市壁。
ヴァチカン は テヴェレ川 の右岸に位置し、
ローマ市 を囲む アウレリアヌスの城壁 の外側 にあるため、
無防備だったのだが、9世紀に最初の城壁が築かれ、
16~17世紀にはそれを強化して現在に至る。

因みに、ヴァチカン美術館 の公式館名は「教皇の記念物・博物館・ギャラリー」と言い、
歴代の ローマ教皇 の収集品を収蔵展示している世界最大級の美術館。
ヴァチカン宮殿内にある20数戸の美術館の総称でもある。
最近のガイドブックなどには 『ヴァチカン博物館』 と書かれていたりするが、
英語表記では "Musei Vaticani" なので、 『美術館』 でも 『博物館』 でもよく、
このブログでは 『ヴァチカン美術館』 とした。

教皇ユリウス2世 が枢機卿時代から集めた古代彫刻のコレクションを
ベルヴェデーレ宮殿 の中庭に置いたのが始まりと言われ、
以降、歴代の教皇たちによって数世紀に渡って蓄積された美術品が
クレマン14世(教皇)の意向で1771年に一般公開の運びとなった。

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2枚目の写真は ヴァチカン美術館 の旧入場門。
30数年前はここから入場したのだが、現在は出口として使われている。
旧入場口の扉の上にある彫像については、中央に ピウス2世 の紋章が、
写真向かって左側の彫像が ミケランジェロ、右側が ラファエロ。
彼らは時を同じくしてこの ヴァチカン で腕を競っていたという。

新しい入場口は、西暦2000年にこの旧入場門の左90度の壁に造られたのだが、
新しい入場口よりこっちのほうが写真を撮ってる観光客が多かった。
ツアーなので入場券を買う長い列に並ぶ必要も無かったのだが、
ロビーで手荷物検査と服装チェックがあった。
手荷物検査はともかく、さすが ヴァチカン、
美術館でさえ肌の露出が多めの服装では入場できない。

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3枚目の写真は ヴァチカン美術館 の入場券。
ラファエロ作 「アテネの学堂」 の中心に描かれている
プラトン と アリストテレス が印刷されていた。

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ロビーからエスカレーターで上った先にあった エントランスホール。
ここだけ妙に近代的な印象。

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エントランスホール から 「ピーニャの中庭」 に出る。
「ピーニャ」とは松ぼっくりのこと。
ブロンズ製の巨大な松ぼっくりが壁龕(へきがん)の中央にあることから
そう呼ばれているらしい。

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「ピーニャの中庭」 の様子。
サン・ピエトロ寺院のドーム(クーポラ) も見えている。

|2017.11.22(Wed) |イタリア旅行記  |

遠目にサンタンジェロ城

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ローマ は観て回りたいところが多い街なのだが、
短い滞在で全部回るのは到底無理な話で、
下車なしの観光はもちろん、遠目からチラリで我慢した観光スポットが
たくさんあった。
そんな我慢の筆頭が テヴェレ川右岸 にある城塞 サンタンジェロ城。
今回の二度目の来訪では城の裏側をバスの中から観たというか、
バスが信号待ちしている間だけ見えた・・という感じ(涙
そんな短い遠目の観光でも見逃さなかったのが
城の最上部にある 大天使ミカエル像
遠目の、しかも、うしろ側からだから
こんな写真ではゲスト様にはよく判らないだろう。
どんな姿をしているのか知りたいゲスト様にはたいへん申し訳ないけど
リンク先で見てもらうとして(陳謝
この城 のミカエル像は ピーテル・アントゥーン・ベルシャッフェルト作の青銅製で、
2015年の パリ旅行 で訪れた モン・サン・ミッシェルの修道院付属教会
モンマルトルのサクレ・クール寺院 などで観た 右手に剣、左手に天秤を持つ姿と違い、
剣を鞘に収めようとしている姿をしている。

そもそも、城の名の 「サンタンジェロ(聖天使)」 は
西暦590年のペストの蔓延時に、教皇グレゴリウス1世 が城内で祈ると
上空に 大天使ミカエル が現れ、ローマを救ったという伝説から由来する。
グレゴリウス1世 がこの時見た 大天使ミカエル は
現在設置されているミカエル像と同じ姿=城の頂上で剣を鞘に収める姿で、
ペストの終焉を意味すると考えられたそうだ。

写真があんまりダメダメなので、30数年前に撮ったものも出してみた。
30数年前はデジタルカメラなんて無かった時代。
そんなワケで、当然、フィルムカメラで撮ったものだ。
ネガは廃棄済みのため、微妙に変色したLサイズの写真しか残っておらず、
それをスマホで撮ったのが下の写真。
橋下の テヴェレ川 の川岸などが若干変わっているものの、
城や橋自体は現在の姿と全く変わっていない。

サンタンジェロ城 を説明すると、現在は博物館になっているのだが、
元は2世紀に造られた ハドリアヌス帝 の霊廟 。
時代の流れと共に要塞化、牢獄や教皇の避難所としても使われたらしい。
5世紀の始めには ここ で説明した アウレリアヌスの城壁 に組み込まれた。
霊廟の形はご覧のような円筒形で、完成当初の最上部には
ミカエル像でなく、ハドリアヌス(太陽を象徴) が戦車を引く像があったという。
この サンタンジェロ城 と ヴァチカン の サン・ピエトロ大聖堂 は
秘密の通路で繋がっており、神聖ローマ皇帝軍による略奪時は
クレメンス7世 がこの通路から サンタンジェロ城 に逃れたのだそうだ。
そういや、私たちが ローマ を訪れた2016年はこの 秘密の通路を巡るツアー
あったっけ。

また、テヴェレ川の対岸から城へ架かる サンタンジェロ橋 は
クレメンス9世 が ベルニーニ に装飾を依頼、橋の欄干に
ベルニーニ自作の2体を含む10体の天使像の彫刻で飾られている。
テヴェレ川対岸からこの橋越しに城を見るのがオススメで、
夜のライトアップも素敵らしいと聞いたが、今回もそれは観れずじまいで涙。。

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|2017.11.17(Fri) |イタリア旅行記  |

ナヴォーナ広場

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パンテオン からまたまた徒歩移動で ナヴォーナ広場 に到着。
元々は紀元1世紀に ドミティアヌス帝 によって造られた競技場
キルクス・アゴナリス(ラテン語で戦車競争場の意味)だった。
17世紀に インノケンティウス10世 がこの広場の整備を始め、
ベルニーニ と ボロミーニ を起用してバロックの空間に変貌させた。

特に広場の中央に配置された ベルニーニ作 の「四大河の噴水」 が有名で、
噴水の上には アゴナリス・オベリスク が建っている。
先にこのオベリスクの説明をすると、ドミティアヌス帝 が造らせたもので、
エジプトの上ナイル地域から赤色花崗岩を切り出し、ローマで造られたらしい。
碑文のヒエログリフには ドミティアヌス帝 の帝位継承の経緯が書かれている。
最初は ナヴォーナ広場の東側にある イシス神殿(現サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ聖堂)
の近くに建てられたのだが、4世紀に マクセンティウス帝 が自分の私有地に作った
マクセンティウス競技場 に移設、6世紀には壊れてバラバラになり、廃墟の中に放置された。
17世紀になって、英国の アランデル伯爵 が保証金を支払い、
4個の断片に分かれていたこのオベリスクをロンドンに運ぼうとしたが許可が下りず、
最終的には17世紀に インノケンティウス10世 が ナヴォーナ広場への再建を命じた。
その噂を聞きつけた ベルニーニ は、このオベリスクの再建を自ら申し出たという。
最上部のピラミディオン(三角錐)の上には インノケンティウス10世 の紋章の鳩が
飾られている。
ベルニーニ の噴水については下に書くとして...

噴水の向かい側(西側)には、大きなドーム(クーポラ)と2本の鐘楼が印象的な
サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会が建っている。
「サンタニェーゼ」は「サンタ・アニェーゼ(聖アグネス)」を融合したもので、
その名の通り、13歳で殉教した 聖アグネス を祀った教会だ。
聖アグネス は純潔・庭師・少女・夫婦・強姦被害者の守護聖人で、
ここで処刑された。
処刑に至った理由については、話が逸れること間違いないので(謎
気になるゲスト様にはリンク先で調べてもらうことにして...
地下の墓地には彼女の墓が、その上(地上階)には頭蓋骨が祀られている。
(因みに、躯体骨は サンタニェーゼ・フオリ・レ・ムーラ聖堂 に祀られている)
インノケンティウス10世 が一族の宮殿付属教会として
建て直しを考えていた教会だったが、ライナルディに改築の設計を依頼、
それを ボッロミーニ が引き継ぎ、更に ベルニーニ に引き継がれて
現在の姿になった。
私たちは ナヴォーナ広場 のみの観光だったので、
この教会の中まで観ることができなかったのが悔やまれる(涙

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※写真画像クリックで拡大

上のパノラマ写真はかなり湾曲しているので、広場が曲がって見えるが
実際は直線コースの形をそのまま残したような細長い広場。

Olympus OM-D E-M10

広場の中央にある ベルニーニ作「「四大河の噴水」。
前出の アゴナリス・オベリスク の台座の下に配置されている男性像は
ナイル川、ガンジス川、ドナウ川、ラプラタ川の4つの大河を擬人化したもので、
ベルニーニ の代表作とも言われている。
彫像を一体一体説明していると、文章が更に長くなるので一体だけ。
顔を隠している像がナイル川、その理由が「水源がわからなかったから」だとか。

Olympus OM-D E-M10

ナヴォーナ広場 には他に、南側に ベルニーニ作の 「ムーア人の噴水」 が、
北側 には ジャコモ・デラ・ポルタ作の 「ネプチューンの噴水」 がある。
上の写真は 「ネプチューンの噴水」 。

|2017.11.14(Tue) |イタリア旅行記  |




Information


Memories 5

● Memories 5

2014年3月の七面山登詣、2015年10月の丹沢 鍋割山&塔ノ岳縦走、11月の金峰山登頂、12月の七面山年越し登詣の4旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Memories 3

● Memories 4

2013年10月の那須 茶臼岳&朝日岳縦走、一ノ倉沢&八海山ハイキング、11月の大菩薩嶺登頂、 12月の竜ヶ岳ダイヤモンド富士撮影登頂の4旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Memories 3

● Memories 3

2013年8月の谷川岳登頂、9月の宝永山(富士山)登頂、9月の七面山登詣の3つの山旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Memories 2

● Memories 2

2013年3月の七面山登詣、6月の尾瀬ハイキング、7月の富士登山の3つの山旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Memories 1

● Memories 1

2012年9月の七面山登詣、10月の身延山登詣、11月の七面山登詣、12月の七面山年越し登詣の4つの山旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Selfie

● Selfie

2009年1月に開催したLomographyカメラによるグループ写真展"LIFE LOMO 2009"で展示したものを中心にセルフ・ポートレートをまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

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サン・ピエトロ大聖堂 5. (01/06)
サン・ピエトロ大聖堂 4. (01/05)
サン・ピエトロ大聖堂 3. (01/05)
サン・ピエトロ大聖堂 2. (01/03)
サン・ピエトロ大聖堂 1. (12/28)
ヴァチカン美術館 8. (12/26)
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Profile

未哉

未哉 ( Miyah Oshima )

日々のありふれたシーンを気ままに撮って気ままに掲載しています。
写真から何か感じてもらえたら嬉しいです。
リンクはご自由にどうぞ。

渡部さとる主宰 workshop 2B 34期生。

* 写真の無断転載や無断使用等は固くお断りします。

PhotoBooks


Memories 5

● Memories 5

2014年3月の七面山登詣、2015年10月の丹沢 鍋割山&塔ノ岳縦走、11月の金峰山登頂、12月の七面山年越し登詣の4旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Memories 3

● Memories 4

2013年10月の那須 茶臼岳&朝日岳縦走、一ノ倉沢&八海山ハイキング、11月の大菩薩嶺登頂、 12月の竜ヶ岳ダイヤモンド富士撮影登頂の4旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Memories 3

● Memories 3

2013年8月の谷川岳登頂、9月の宝永山(富士山)登頂、9月の七面山登詣の3つの山旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Memories 2

● Memories 2

2013年3月の七面山登詣、6月の尾瀬ハイキング、7月の富士登山の3つの山旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Memories 1

● Memories 1

2012年9月の七面山登詣、10月の身延山登詣、11月の七面山登詣、12月の七面山年越し登詣の4つの山旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Selfie

● Selfie

2009年1月に開催したLomographyカメラによるグループ写真展 "LIFE LOMO 2009" で展示したものを中心に、セルフ・ポートレートをまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

富士山2013

● 富士山 2013

世界文化遺産に登録されたばかりの富士山に吉田ルートで初登頂。
その模様を PHOTOPRESSO にまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Photoback JOURNAL Day Dream

● Daydream...

デジタル一眼レフカメラにトイカメラのレンズや手作りのフィルターを着けたり、その風合いをサンプルして仕上げた写真でPhotoback JOURNALを作りました。233zine部展「NEXT」に出品。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。
* STAGEでSelectionに選ばれました。

Photoback POCKET Out of the Blue

● Out of the Blue

写真展「Out of the Blue」のために撮影したものをまとめて
Photoback POCKETを作りました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Photoback ALBUM Double 2007-2010

● Double 2007-2010

2010年7月に開催した個展「Double -ひとつに溶け込むふたつのシーン-」
で展示した作品を中心に、2007年から2010年にかけて撮影した多重露光写真でPhotoback ALBUMを作りました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Somewhere

● Somewhere ~Sometimes, somewhere~

シブヤプロダクツ × DreamPages のコラボレーション・イベント "MY DREAM MY LIFE"第2弾 に233写真部部員有志として展示参加。
DreamPages の協賛で旅行写真集を作りました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Photoback BUNKO in the coner ~片隅で・・~

● in the coner ~片隅で・・~

撮り溜めた写真でPhotoback BUNKOを作りました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。
* STAGEでSelectionに選ばれました。

         

Photoback ALBUM S.A.O.S. ~Such an ordinary scene vol.2 ~

● S.A.O.S. ~Such an ordinary scene vol.2 ~

トイデジのVQ3007でPhotoback ALBUMを作りました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。
* STAGEでSelectionに選ばれました。

Photoback ALBUM Shibuya de Burari ~カメラ片手に渋谷でぶらり~

● Shibuya de Burari ~カメラ片手に渋谷でぶらり~

トイデジのVQ1005でPhotoback ALBUMを作りました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。
* STAGEでSelectionに選ばれました。

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