Such an ordinary scene


マルチェッロ劇場とエマヌエーレ2世記念堂

Olympus OM-D E-M10

「真実の口」 を観た後は再びバス移動になった。
今度は下車無しの、バスの車窓から眺めるだけの観光。
観光スポット毎にバスがいちいち停まってくれることも無く、
正面だったり、後ろだったり、右だったり、左だったりを
揺れるわ、曲がるわ、スピード上げるわのバスの中で
どうにかカメラをそっちへ向けるも、写真が上手く撮れるワケも無く、
ガイド氏の説明すらほとんど右から左という具合(滝汗
パリ でも同じような下車無しの観光してきたのに
ローマ では大苦戦って...(大恥
取り敢えず、どうにか撮れたものをふたつ。

1枚目の写真は マルチェッロ劇場(マルケッルス劇場)。
建設予定地の整地は ガイウス・ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー) 、
だが、彼は建設を始める前に暗殺され、アウグストゥス帝 が紀元前13年に完成させた。
屋根のない劇場で、完成の5年前に亡くなった アウグストゥス帝 の甥
マルクス・マルケッルス の名が付けられている。
建築様式は、最下部がドーリア式、その上がイオニア式、
最上部がコリント式の円柱があったと推測されていて、
階によって異なる様式や装飾が施されていた…といえば
思い当たるのが コロッセオ。
この劇場の方が古いこともあり、コロッセオ の見本にしたといわれている。
ローマ帝国崩壊後は廃墟となり、中世初期には要塞として使われたりした。
16世紀になると、オルシーニ家の住居が劇場の廃墟上に建てられ、
現在では上層階がアパートになっている。

Olympus OM-D E-M10

2枚目の写真は、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂。
イタリア王国を成立させた ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世 を王国の国父とし、
その偉業を讃えるため、息子である ウンベルト1世 に建設させたもの。
ちょうど首都ローマの中心地に位置し、
無名戦士の墓 としての役割も兼ね、祭壇が設置されている。
コリント式の円柱や噴水、大きな階段が特徴的な建物で、
建物正面には 国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世 の騎馬像が、
建物上部にはクアドリガに乗る勝利の女神ヴィクトリアの彫像が
二体設置されている。
2007年には屋上までのエレベーターが設置され、
屋上からはローマの市街地が一望できる。
目の前には ヴェネツィア広場 が広がり、広場の西側には ヴェネツィア宮殿、
東側には ヴァレンティーニ宮殿 が建つ。
この記念堂、初めてローマを訪れた30数年前、ガイド氏から
通称「ローマのウェディング・ケーキ」と教えてもらったのだが、
今でもそう見えなくもなく...(笑

|2017.10.29(Sun) |イタリア旅行記 2016  |

真実の口(サンタ・マリア・イン・コスメディン教会)

Olympus OM-D E-M10

前記事 では ローマ水道 のことを載せたのだが、
ツアー会社が用意した観光バスに乗って次に訪れたのが
ローマの下水溝(クロアカ・マキシマ) に関係するものがある
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会。
ツアーの時間的都合により、教会を正面から撮れなかったのだが、
鐘楼の左側に見えている茶色い部分が教会のファサード。

Olympus OM-D E-M10

テヴェレ川の傍に建つこの教会は、「真実の口」 があることでもよく知られていて、
教会の正面柱廊は、その奥に飾られている 「真実の口」 を見に来た観光客で
長蛇の列だ。

Olympus OM-D E-M10

この「真実の口」、元々は下水溝のマンホールの蓋であったらしい。
蓋の表面に刻まれている顔が誰なのかは諸説あり、
海神トリトーネ(ポセイドン)とか、
額にふたつのツノがあることから牧神ファウノともいわれている。
また、円形は太陽を表しているという。
口に手を入れると、偽りの心がある者は
手を抜く時にその手首を切り落とされる、手を噛み切られる、
あるいは手が抜けなくなるという伝説もあって、
映画「ローマの休日」でもそんな場面が超有名なので、
「真実の口」 を知らないゲスト様もたぶんいないだろう。
日本でも、この蓋をモチーフにしたイタリア製の業務用占い機が
輸入されているので、意外とあちこちで見られる。
確か2年前、江の島でも見た(笑
本物はもっと大きく、占い機じゃもちろんないので
口に手を入れるのがちょっと怖い感じ。
映画のように、手が挟まれたフリをした観光客もいたりして(笑

Olympus OM-D E-M10

サンタ・マリア・イン・コスメディン教会 は6世紀頃、
食料市場だった場所に建てられた。
8世紀頃には 教皇ハドリアヌス1世 によって増築され、
その当時は聖像破壊運動(イコノクラスティ)の迫害から逃れたギリシャ人修道士たちに
授けられた教会だ。
後に ゲラシウス2世、ケレスティヌス3世、ベネディクトゥス8世 が
教皇に選出された場所としても知られる。
イギリス史上最後のカトリックの カンタベリー大司教 である レジナルド・ポール も
かつてはこの聖堂で枢機卿の助祭(司祭の補佐)を歴任していたという。
1階はバジリカ式の教会、地下はギリシャ神話の英雄ヘラクレスを祀っていた
古代神殿の遺構となっている。

Olympus OM-D E-M10

道路を挟んだ向かい側にある フォロ・ボアリオ(フォルム・ボアリウム)。
元々は牛市場(=フォルム・ボアリウム)だった古代ローマの公共広場だ。
写真中央のやや右側に写っている噴水は 「トリトーネの噴水」。
コリント式の円柱が円筒形に囲んでいるように見えるのが
紀元前2世紀のものといわれる エルコレ・ヴィンチィトーレ神殿(ヘラクレス・ウィクトール神殿)。
「トリトーネの噴水」 の右後ろに見えているのが
紀元前100年から紀元前80年の間に建設されたといわれる ポルトゥヌス神殿。
この フォロ・ボアリオ のすぐ横には ティベレ川 が流れているのだが、
ローマの下水溝(クロアカ・マキシマ) は フォロ・ボアリオ の地下を通り、
下水は最終的に ティベレ川 に流れ込んでいた。
その排水口は写真の エルコレ・ヴィンチィトーレ神殿 の傍にある パラティーノ橋 や
ロット橋 の橋下に今でも残っていて、橋の上や対岸などから見ることができる。

|2017.10.13(Fri) |イタリア旅行記 2016  |

コロッセオ周辺 2.

Olympus OM-D E-M10

コロッセオ を後にした私たちは、次の観光スポットまで
ツアー会社が用意した観光バスで移動したのだが、
そのバスを停めていた場所までは少し歩いた。
そんな間にも見所が数々現れるのが コロッセオ周辺。
コロッセオ の入場券売り場が長蛇の列で混雑している時、
行列も無く入場券を入手できることでも知られているのが
上の写真の パラティーノの丘 の入口。
コロッセオ の入場券は パラティーノの丘、フォロ・ロマーノ などと
共通になっているのでこんな裏技が使えるらしい。
パラティーノの丘 は フォロ・ロマーノ の南側にあって
歴代のローマ皇帝の宮殿や貴族が暮らしていた場所。
当然、高級住宅地だったらしく、現在もその名残りを留めていて、
フォロ・ロマーノ とも中でつながっている。

Olympus OM-D E-M10

フォロ・ロマーノ や パラティーノの丘 などに水を供給していたローマ水道跡。
ローマ人は500年かけて11の水道を造り、都市ローマ まで水を供給していた。
写真の水道はそのひとつである クラウディア水道(クラウディウス水道)の跡。
皇帝カリグラ が38年に建設を始め、約14年間の工事の後、
皇帝クラウディウス が完成させた水道で、
アニオ川上流 から約69km離れた パラティーノの丘 まで水を供給していた。
ローマ水道 はローマ帝国の滅亡で敵により徐々に破壊されていき、
その他の水路もメンテナンス不足により故障していき、
水の供給を失ったことで100万人以上の人口を誇った ローマ の人口も
中世には激減したという。

|2017.10.13(Fri) |イタリア旅行記 2016  |

コロッセオ周辺 1.

Olympus OM-D E-M10

イタリア を訪れ、自分が観てきたものを調べて
あれこれ知るのは、旅の後であっても結構楽しい。
ただ、それらが膨大な量になってしまって、
このブログに載せるものと、載せなくてもいいものの区別が
どんどんつかなくなっている(何
全部載せていると限が無いのでほどほどに・・と思うのだが、
それが出来るのなら、このイタリア旅行記はとっくに終わっている筈。
それが出来ないから、未だにイタリアから帰れないでいる、
このブログの中だけの話だけれど。

さて、 前記事のコロッセオ の北東側に面した交差点を撮った写真があって
そこが何なのかをガイド氏から説明された筈なのだが、
写真を見ても全然思い出せず、これも調べた。
実は、撮ったのは交差点ではなく、交差点の向こう側の景色。
「ローマの七丘」 のひとつ、オッピオの丘にある コッレ・オッピオ公園 の一部が
見えているのだが、ここには ローマ帝国第5代皇帝ネロ が造った
「黄金宮殿(ドムス・アウレア)」 の遺構がある。
コロッセオ はその庭園内にあった人工池の跡地に造られた。
人工池は地表を10m近く掘り下げて造られていたので、
コロッセオ の建設時には基礎工事をいくらか省略できたという。
因みに、写真の右端にも写っている コロッセオ の壁面に所々開いている穴は
壁面を覆っていた大理石を留めるボルトの穴らしい。
剥がした大理石は 前記事 に書いたように、
バチカン の サン・ピエトロ大聖堂 にも流用されている。

Olympus OM-D E-M10

ネロ皇帝 が オッピオの丘 に建てた豪華な大宮殿 ドムス・アウレア は
彼の死後、大火災(西暦104年)にも見舞われ、
その敷地は次々と公共建築用地として転用された。
そこには後の皇帝 ウェスパシアヌス、ティトゥス、ドミティアヌスらによって
宮殿とは異なる建築物をどんどん建てられていったのだが、
2枚目の写真の ウェヌスとローマ神殿 もそのひとつ。
その名の通り、女神ウェヌス と 女神ローマ を祀った神殿であり、
ハドリアヌス帝 が設計、コロッセオ の西側の フォロ・ロマーノ の一部として
公開されている。
女神ウェヌス と 女神ローマ の座像が置かれていた内陣は
お互いに背を向ける形で配置され、東を向いた 女神ウェヌス はコロッセオを、
西を向いた 女神ローマ はフォロ・ロマーノを見渡すよう造られた。
女神ウェヌスは愛の女神、ラテン語で「愛」は"Amor(アムール)"、
これを逆から綴ると "ROMA(ローマ)"となり、
神殿の設計と同じく、名前まで背中合わせ(対称)になっている。
神殿の周りは幅1.8mの白い円柱が四角く取り囲み、
短辺(東側と西側)には10本、長辺(北側と南側)には18本並んでいた。
9世紀初頭の大地震で大きな損傷を受け、廃墟となった神殿の跡地に
教皇レオ4世 の命で サンタ・マリア・ノヴァ教会 を建て、
17世紀には大修復され、サンタ・フランチェスカ・ロマーナ教会 となったのだが、
この時、僅かに残っていた女神ローマの内陣が鐘楼として組み込まれた。
神殿の周りを四角く囲んでいた円柱は何世紀もかけて取り除かれていき、
元々の位置に建っている円柱はごく僅かしか残っていない。
因みに、この神殿が建つ前、この場所には ネロの巨像(Colossus of Nero) があった。
この巨象は「コロッサス」と呼ばれていたのだが、神殿を造るにあたり東に移動。
後に、その巨象の傍に造った巨大な円形闘技場が
「コロッセオ」と呼ばれるようになったのはそんなことも関係している。

|2017.10.12(Thu) |イタリア旅行記 2016  |

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日々のありふれたシーンを気ままに撮って、気ままに掲載しています。
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● S.A.O.S. ~Such an ordinary scene vol.2 ~

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Photoback ALBUM Shibuya de Burari ~カメラ片手に渋谷でぶらり~

● Shibuya de Burari ~カメラ片手に渋谷でぶらり~

トイデジのVQ1005でPhotoback ALBUMを作りました。
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