Such an ordinary scene


遠目にサンタンジェロ城

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ローマ は観て回りたいところが多い街なのだが、
短い滞在で全部回るのは到底無理な話で、
下車なしの観光はもちろん、遠目からチラリで我慢した観光スポットが
たくさんあった。
そんな我慢の筆頭が テヴェレ川右岸 にある城塞 サンタンジェロ城。
今回の二度目の来訪では城の裏側をバスの中から観たというか、
バスが信号待ちしている間だけ見えた・・という感じ(涙
そんな短い遠目の観光でも見逃さなかったのが
城の最上部にある 大天使ミカエル像
遠目の、しかも、うしろ側からだから
こんな写真ではゲスト様にはよく判らないだろう。
どんな姿をしているのか知りたいゲスト様にはたいへん申し訳ないけど
リンク先で見てもらうとして(陳謝
この城 のミカエル像は ピーテル・アントゥーン・ベルシャッフェルト作の青銅製で、
2015年の パリ旅行 で訪れた モン・サン・ミッシェルの修道院付属教会
モンマルトルのサクレ・クール寺院 などで観た 右手に剣、左手に天秤を持つ姿と違い、
剣を鞘に収めようとしている姿をしている。

そもそも、城の名の 「サンタンジェロ(聖天使)」 は
西暦590年のペストの蔓延時に、教皇グレゴリウス1世 が城内で祈ると
上空に 大天使ミカエル が現れ、ローマを救ったという伝説から由来する。
グレゴリウス1世 がこの時見た 大天使ミカエル は
現在設置されているミカエル像と同じ姿=城の頂上で剣を鞘に収める姿で、
ペストの終焉を意味すると考えられたそうだ。

写真があんまりダメダメなので、30数年前に撮ったものも出してみた。
30数年前はデジタルカメラなんて無かった時代。
そんなワケで、当然、フィルムカメラで撮ったものだ。
ネガは廃棄済みのため、微妙に変色したLサイズの写真しか残っておらず、
それをスマホで撮ったのが下の写真。
橋下の テヴェレ川 の川岸などが若干変わっているものの、
城や橋自体は現在の姿と全く変わっていない。

サンタンジェロ城 を説明すると、現在は博物館になっているのだが、
元は2世紀に造られた ハドリアヌス帝 の霊廟 。
時代の流れと共に要塞化、牢獄や教皇の避難所としても使われたらしい。
5世紀の始めには ここ で説明した アウレリアヌスの城壁 に組み込まれた。
霊廟の形はご覧のような円筒形で、完成当初の最上部には
ミカエル像でなく、ハドリアヌス(太陽を象徴) が戦車を引く像があったという。
この サンタンジェロ城 と バチカン の サン・ピエトロ大聖堂 は
秘密の通路で繋がっており、神聖ローマ皇帝軍による略奪時は
クレメンス7世 がこの通路から サンタンジェロ城 に逃れたのだそうだ。
そういや、私たちが ローマ を訪れた2016年はこの 秘密の通路を巡るツアー
あったっけ。

また、テヴェレ川の対岸から城へ架かる サンタンジェロ橋 は
クレメンス9世 が ベルニーニ に装飾を依頼、橋の欄干に
ベルニーニ自作の2体を含む10体の天使像の彫刻で飾られている。
テヴェレ川対岸からこの橋越しに城を見るのがオススメで、
夜のライトアップも素敵らしいと聞いたが、今回もそれは観れずじまいで涙。。

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|2017.11.17(Fri) |イタリア旅行記  |

ナヴォーナ広場

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パンテオン からまたまた徒歩移動で ナヴォーナ広場 に到着。
元々は紀元1世紀に ドミティアヌス帝 によって造られた競技場
キルクス・アゴナリス(ラテン語で戦車競争場の意味)だった。
17世紀に インノケンティウス10世 がこの広場の整備を始め、
ベルニーニ と ボロミーニ を起用してバロックの空間に変貌させた。

特に広場の中央に配置された ベルニーニ作 の「四大河の噴水」 が有名で、
噴水の上には アゴナリス・オベリスク が建っている。
先にこのオベリスクの説明をすると、ドミティアヌス帝 が造らせたもので、
エジプトの上ナイル地域から赤色花崗岩を切り出し、ローマで造られたらしい。
碑文のヒエログリフには ドミティアヌス帝 の帝位継承の経緯が書かれている。
最初は ナヴォーナ広場の東側にある イシス神殿(現サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ聖堂)
の近くに建てられたのだが、4世紀に マクセンティウス帝 が自分の私有地に作った
マクセンティウス競技場 に移設、6世紀には壊れてバラバラになり、廃墟の中に放置された。
17世紀になって、英国の アランデル伯爵 が保証金を支払い、
4個の断片に分かれていたこのオベリスクをロンドンに運ぼうとしたが許可が下りず、
最終的には17世紀に インノケンティウス10世 が ナヴォーナ広場への再建を命じた。
その噂を聞きつけた ベルニーニ は、このオベリスクの再建を自ら申し出たという。
最上部のピラミディオン(三角錐)の上には インノケンティウス10世 の紋章の鳩が
飾られている。
ベルニーニ の噴水については下に書くとして...

噴水の向かい側(西側)には、大きなドーム(クーポラ)と2本の鐘楼が印象的な
サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会が建っている。
「サンタニェーゼ」は「サンタ・アニェーゼ(聖アグネス)」を融合したもので、
その名の通り、13歳で殉教した 聖アグネス を祀った教会だ。
聖アグネス は純潔・庭師・少女・夫婦・強姦被害者の守護聖人で、
ここで処刑された。
処刑に至った理由については、話が逸れること間違いないので(謎
気になるゲスト様にはリンク先で調べてもらうことにして...
地下の墓地には彼女の墓が、その上(地上階)には頭蓋骨が祀られている。
(因みに、躯体骨は サンタニェーゼ・フオリ・レ・ムーラ聖堂 に祀られている)
インノケンティウス10世 が一族の宮殿付属教会として
建て直しを考えていた教会だったが、ライナルディに改築の設計を依頼、
それを ボッロミーニ が引き継ぎ、更に ベルニーニ に引き継がれて
現在の姿になった。
私たちは ナヴォーナ広場 のみの観光だったので、
この教会の中まで観ることができなかったのが悔やまれる(涙

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※写真画像クリックで拡大

上のパノラマ写真はかなり湾曲しているので、広場が曲がって見えるが
実際は直線コースの形をそのまま残したような細長い広場。

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広場の中央にある ベルニーニ作「「四大河の噴水」。
前出の アゴナリス・オベリスク の台座の下に配置されている男性像は
ナイル川、ガンジス川、ドナウ川、ラプラタ川の4つの大河を擬人化したもので、
ベルニーニ の代表作とも言われている。
彫像を一体一体説明していると、文章が更に長くなるので一体だけ。
顔を隠している像がナイル川、その理由が「水源がわからなかったから」だとか。

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ナヴォーナ広場 には他に、南側に ベルニーニ作の 「ムーア人の噴水」 が、
北側 には ジャコモ・デラ・ポルタ作の 「ネプチューンの噴水」 がある。
上の写真は 「ネプチューンの噴水」 。

|2017.11.14(Tue) |イタリア旅行記  |

パンテオンとマクテオ・オベリスク

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トレビの泉 から再び徒歩移動で パンテオン に到着。
「パンテオン」とは、あらゆる神々を祀る神殿=万神殿 を意味する。
”パンテオンを観ずしてローマを去る者は愚かなり” という言葉もあるほどで、
ミケランジェロ が 「天使の設計」 と賞賛したことでも有名。
万神殿として建立されたものの、609年にはキリスト教の聖堂となり、
ルネッサンス期にローマで活躍した建築家 ラファエロ・サンティ の墓も
ここに納められている。
最近では映画 「天使と悪魔」 のロケ地としても人気の観光スポットだ。

初代パンテオンは紀元前25年に、アウグストゥス帝 の腹心であり
のちに娘婿となった マルクス・アグリッパ が建造したのだが、
ユリウス暦80年の火災により焼失。
120年頃に ハドリアヌス帝 によって再建されたものが
現在見ることができるご覧の神殿。
正面はコリント式の巨大な柱が16本建ち並んだ姿だが、
うしろの神殿自体は円形ドームの形をしている。

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円形ドームの屋根は半球形になっており、
その真ん中には光を取り入れるための穴が開いている。
直径9メートルあるこの穴はラテン語で「目」を意味する ”オクルス” と呼ばれ、
ここから差し込む光が神殿の壁や柱の装飾を浮き立たせて
神秘的な雰囲気を醸し出す。
かつては、この穴から差し込む光が日時計としての役割も果たしていたらしい。
毎年、イースターの日から数えて50日目に
"ペンテコステ" と呼ばれる式典もあり、
オクルスから赤いバラの花びらの雨が降らされるという。
この模様は私たちはもちろん時期外れで見れなかったのだが、
某動画サイトでいくつかみつけた。
とても綺麗な光景で、見れなかったのが非常に残念(涙


※注意、音が出ます。

この半球形(ドーム)の屋根の構造は、
上へ行くほど軽量化することで可能になった。
穴の周りを囲む四角い模様は、屋根の重量を軽減するための窪みで、
屋根の上部に行くほど軽く造られているという。
また、この屋根の外壁はブロンズで装飾されていたらしい。
17世紀に教皇ウルバヌス8世によってこのブロンズは剥がされ、
溶かされて サンピエトロ大聖堂 の ペトロの天蓋や
サンタンジェロ城 の大砲に作り替えられたのだそうだ。

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屋根に穴が開いているので、そこから雨が吹き込んだ時のために
床の中央部は水が集まるよう緩やかに凹んでいて、
所々にご覧のような小さな排水口が設けられている。

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円形の内部もご覧のように観光客でいっぱいで、
ガイド氏の説明もやっとの状態だったのだが、
祭壇や絵画、彫像などが並び、芸術家の ラファエロ や
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世 の墓などがあった。
約2000年ほど前の建築物なのに、現在でもほぼ完全な形で
残されているこの パンテオン は、古い建築物が多い ローマ の中でも
奇跡的な遺産と言える。

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ロトンダ広場 から見た パンテオン と マクテオ・オベリスク。
人の大きさと比べてみると、巨人でも住んでいたのかと思うほど大きいパンテオン。

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マクテオ・オベリスク は、元々は紀元前13世紀にラムセス2世 が
エジプトはヘリオポリスの 太陽神殿 に ラ・チェリモンターナ にあるオベリスクと
対で建てたものだという。
それを カリギュラ帝 が1世紀に ローマ に運び込み、
イシス神殿(イセウム神殿) に建てたのだが、
1373年頃になって パンテオン から 300mほど東にある サン・マクト教会 の
周辺地下からみつかった。
このオベリスクの名前の由来はこの教会の名から来ている。
一時は ローマ の カピトリーニ美術館 の隣にある
サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会(アラコエリのサンタマリア教会) に
建てられたのだが、1711年に 教皇クレメンス11世 が今の場所に移設。
16世紀に造られた噴水の真ん中の台座の上にこのオベリスクを載せた。
碑文は4面ともに1行のヒエログリフが刻まれていて、
ラムセス2世のホルス名、即位名、誕生名などが刻まれているのが判別できる。
また、オベリスクの下部にあたる部分が1mほど失われているものと
推測されている。

|2017.11.09(Thu) |イタリア旅行記  |

トレビの泉

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スペイン広場 から徒歩移動で トレビの泉 に到着。
ローマ最大級の伝説の噴水で、ここも世界的に有名で人気の観光スポット。
元は アウグストゥス帝 が築いた古代ローマ水道 のうちのひとつ
ヴィルゴ水道(アクア・ヴィルジネ) の終端施設として造られた人工の泉。
それを1453年に 教皇ニコラウス5世 の命で現在の位置に移設し再建。
18世紀には 教皇クレメンス12世 の命で建築家ニコラ・サルヴィが設計・改造して
ポーリ宮殿 の壁と一体になった現在の姿になった。
中央に水を司るネプチェーン神が立ち、
左に豊饒の女神ケレース、右に健康の女神サルースが配置されている。

老朽化の激しかった トレビの泉 の修復工事は
イタリアの高級ブランド 「フェンディ」 の支援により修復プロジェクトが組まれ、
2014年6月から修復工事が開始された。
修復費用の3億円余りは 「フェンディ」 が単独負担したという。
17ヶ月後の2015年11月には建造当初の美しい噴水の姿がよみがえって
ブランド設立90周年のショーもここで開催されたらしい。

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トレビの泉 の周りはご覧のように、観光客でいっぱい。
泉に背を向けて肩越しにコインを投げ入れると
願い事が叶うという言い伝えがあり、
泉に投げ入れるコインの枚数によって叶う事柄が違う。
1枚だとローマ再訪、2枚では大切な人と永遠に結ばれ、
3枚になると恋人や夫・妻と別れることができるらしい。
あくまでも言い伝えだが、私の場合、ローマ再訪が叶った。

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貝の戦車に乗って凱旋門を潜る ネプチェーン像。
その前には戦車を引く2頭の馬と2人のトリトンが配置されている。

|2017.11.09(Thu) |イタリア旅行記  |

スペイン広場

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ミニャネッリ広場 に隣接す スペイン広場 の スペイン階段。
映画「ローマの休日」のロケ地としても非常に有名な場所なので、
詳しくは知らずとも、その名を知らないゲスト様もきっといないだろう。
広場の南側に スペイン大使館 があったことから由来するのだが、
実は、トリニダ・ディ・モンティ階段 が正式名称。
1723年に フランチェスコ・デ・サンクティス によって建設された。
私たちが訪れた一年前の7月の時点ではご覧のように
スペイン階段 が修復工事中で柵に囲まれてた(涙
この修復工事は2015年の秋に着工、翌年の9月には完了、
祝賀セレモニーが行われたらしい。
修復費用の2億円余りは、高級宝飾品ブランド「ブルガリ」が
創業130周年を記念して負担したという。
そういや、よく見れば階段が真っ白だ!・・と今頃気付いた(汗
この時すでに階段自体の修復は終わっていたのかも。。

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スペイン階段 の上に建っているのが トリニダ・ディ・モンティ教会。
2本の鐘楼が印象的なフランスのゴシック様式のこの教会は
1502年にフランスの国王ルイ12世の命によって建立された。
完成までに一世紀ほどの時間を要したという。
この教会も私たちが訪れる直前まで修復工事中だったらしい。
青空に真っ白い佇まいが輝いて見えた。

そして、トリニダ・ディ・モンティ教会 の前に建つ褐色のオベリスクが
サルスティアーノ・オベリスク。
ピンチョの丘の サルスト庭園 の地中から発見されたことから
この名で呼ばれている。
柱には碑文が彫られているのだが、
その内容は ポポロ広場 にある フラミニオ・オベリスク の碑文を
そっくり真似たものと考えられている。
1789年フランス革命の年に 法王ピウス6世 が現在の場所に移設。

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スペイン広場の中央、スペイン階段の下にあるのが
バルカッチャの噴水(舟の噴水)。
船が沈みかけているように見えるので バルカッチャ という名前になったらしい。
1598年のテヴェレ川の氾濫で、一艘の舟がこの場所まで流れ着いたという話から
この形となったというエピソードもあるのだが、
1629年、ウルバヌス8世 の依頼で建築家 ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ が
ここに造った。
今でも飲用できる水が溢れ出ているということで、
ここで喉を潤す観光客も見た。

|2017.11.05(Sun) |イタリア旅行記  |

ミニャネッリ広場のイマコラータ碑

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下車なしの観光の末、辿り着いたのが ミニャネッリ広場。
スペイン階段 の右側(南東)に隣接&位置するこの広場までは
バスが入れないのか、周辺でバスを降ろされ、
そこから足早なガイド氏のあとを追うように付いて行ったのだが、
この広場には周辺の建物に負けないほどの高さがある記念碑があった、
それが写真の イマコラータ碑 だ。

”イマコラータ” とは、「無原罪の御宿り」 「無原罪懐胎」などを意味する。
カトリック教会の教義では、
「マリアはその存在の最初(母アンナの胎内に宿った時)から原罪を免れていた」
としているため、聖母マリアをお腹に宿した(懐妊した)12月8日は
”無原罪の聖マリア”の大切なお祝いの日としてイタリアの祝日にもなっていて、
毎年 ローマ法王 がこの広場まで訪れ、祈りを捧げたり、
塔の上の聖母マリア像に花輪を捧げたりする式典が行われる。
法王から捧げられた花輪はイタリアの消防署長が法王に代わって
はしご車を使い、塔の天辺にある聖母マリア像の腕ま掛けに行くのだそうだ。
また、多くの市民がこの碑の足元に花を捧げるのだという。

因みに、建築家ルイジ・ポレッティによって設計されたこの記念碑は
高さが30メートルほどのコリント式の柱で、これ自体は古代ローマで彫刻されたもの。
18世紀にサンタ・マリア・デッラ・コンツォーネ修道院 の建設中に発見され、
先端部は 女神ミネルヴァ の像だったらしい。
今ある聖母マリア像 は ジュゼッペ・オビチ によって彫刻された。
塔の下には タドリーニ作のダビデ王、サルバトーレ・レベリ作の預言者イザヤ、
カルロ・チェッリ作のエゼキエル、イニャツィオ・ジャコメッティ作のモーゼスの
4つの像がある。
ピオ9世 の「無原罪の御宿り教義」宣言の3年後、1857年12月8日に
今の場所に献上されたそうだ。

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塔の天辺にあるジュゼッペ・オビチ作の聖母マリア像。
マリア像の下には角のある獣のようなものがいて、
その前には座る子供の像が見えているのだが、
これはイエス・キリストなのか、謎。

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塔の下の彫像。
サルバトーレ・レベリ作の預言者イザヤ(写真向かって左)、
カルロ・チェッリ作のエゼキエル(中央)、
イニャツィオ・ジャコメッティ作のモーゼス(右)

|2017.11.04(Sat) |イタリア旅行記  |

クイリナーレのオベリスク

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下車なしの観光で観てきたものをもうひとつ。
写真のオベリスクは 「クイリナーレのオベリスク」。
ローマ の七つの丘の中で最も高い クイリナーレの丘の上の
クイリナーレ広場 にあるのだが、元々は アウグストゥス廟 に建てられた
2本のオベリスクのうちの1本。
18世紀に アウグストゥス廟 の付近から三つに折れた状態で発見され、
教皇ピウス6世によって現在の場所に建てられた。
石柱をよく見ると、なるほど、三つ繋いだ感じがありあり。
実はこのオベリスク、碑文が無い。
また、最上部のピラミディオンに相当する四角錘の部分も無く、
平らに切った石柱の上に十字架を乗せた形。
エジプト で造られたものなら大抵、碑文が彫られているし、
先端部がピラミディオンになっているだろうことから、
アウグストゥス廟 に建てられたこのオベリスクは
エジプト から石材を運んできて ローマ人 が造ったものと考えられている。
対のもう1本も同じ造りで、現在は エスクイリーノ広場 に建っているそうだ。

オベリスクの台座の左右に見えているのは
4世紀の始め、コンスタンティヌス帝 の浴場に作られた「ディオスクーリ」と馬の彫像。
「ディオスクーリ」はゼウス神の双子の子供たちの意。
中世になってこの広場 に移設された。
オベリスクの手前に見えている大きな噴水も
元々は フォロ・ロマーノ の ディオスクーリ神殿 に置かれていたもので、
年代順に説明すると、最初に「ディオスクーリ」が今の場所に移設され、
次にオベリスク、最後に噴水と寄せ集められた形だ。

オベリスクの話に戻すと、
現在、世界に現存する古代オベリスクは全部で30本。
そのうちの13本がなんと、ローマ にあって
本家エジプトには7本しか残っていないらしい。
ローマ帝国 が エジプ トに侵攻し、
オベリスクを戦利品として略奪してきたからなのだが、
そういや パリ にもあったな、と振り返ってみた。
コンコルド広場 の真ん中に エジプト の ルクソール神殿 から運んだオベリスク
”クレオパトラの針” の片方があったっけ。
これにはちゃんと碑文が刻まれていたのを思い出した。
対のもう1本は ニューヨーク の セントラル・パーク にあって、
私たちは 4年前 3年前 にそこまで行ったものの、オベリスクまでは見て来なかったのを
今でも残念に思っていたりして。。(涙

下の写真は クイリナーレ宮殿。
現在は大統領官邸として使われている。

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|2017.11.01(Wed) |イタリア旅行記  |

マルチェッロ劇場とエマヌエーレ2世記念堂

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「真実の口」 を観た後は再びバス移動になった。
今度は下車無しの、バスの車窓から眺めるだけの観光。
観光スポット毎にバスがいちいち停まってくれることも無く、
正面だったり、後ろだったり、右だったり、左だったりを
揺れるわ、曲がるわ、スピード上げるわのバスの中で
どうにかカメラをそっちへ向けるも、写真が上手く撮れるワケも無く、
ガイド氏の説明すらほとんど右から左という具合(滝汗
パリ でも同じような下車無しの観光してきたのに
ローマ では大苦戦って...(大恥
取り敢えず、どうにか撮れたものをふたつ。

1枚目の写真は マルチェッロ劇場(マルケッルス劇場)。
建設予定地の整地は ガイウス・ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー) 、
だが、彼は建設を始める前に暗殺され、アウグストゥス帝 が紀元前13年に完成させた。
屋根のない劇場で、完成の5年前に亡くなった アウグストゥス帝 の甥
マルクス・マルケッルス の名が付けられている。
建築様式は、最下部がドーリア式、その上がイオニア式、
最上部がコリント式の円柱があったと推測されていて、
階によって異なる様式や装飾が施されていた…といえば
思い当たるのが コロッセオ。
この劇場の方が古いこともあり、コロッセオ の見本にしたといわれている。
ローマ帝国崩壊後は廃墟となり、中世初期には要塞として使われたりした。
16世紀になると、オルシーニ家の住居が劇場の廃墟上に建てられ、
現在では上層階がアパートになっている。

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2枚目の写真は、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂。
イタリア王国を成立させた ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世 を王国の国父とし、
その偉業を讃えるため、息子である ウンベルト1世 に建設させたもの。
ちょうど首都ローマの中心地に位置し、
無名戦士の墓 としての役割も兼ね、祭壇が設置されている。
コリント式の円柱や噴水、大きな階段が特徴的な建物で、
建物正面には 国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世 の騎馬像が、
建物上部にはクアドリガに乗る勝利の女神ヴィクトリアの彫像が
二体設置されている。
2007年には屋上までのエレベーターが設置され、
屋上からはローマの市街地が一望できる。
目の前には ヴェネツィア広場 が広がり、広場の西側には ヴェネツィア宮殿、
東側には ヴァレンティーニ宮殿 が建つ。
この記念堂、初めてローマを訪れた30数年前、ガイド氏から
通称「ローマのウェディング・ケーキ」と教えてもらったのだが、
今でもそう見えなくもなく...(笑

|2017.10.29(Sun) |イタリア旅行記  |

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● Memories 5

2014年3月の七面山登詣、2015年10月の丹沢 鍋割山&塔ノ岳縦走、11月の金峰山登頂、12月の七面山年越し登詣の4旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Memories 3

● Memories 4

2013年10月の那須 茶臼岳&朝日岳縦走、一ノ倉沢&八海山ハイキング、11月の大菩薩嶺登頂、 12月の竜ヶ岳ダイヤモンド富士撮影登頂の4旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
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Memories 3

● Memories 3

2013年8月の谷川岳登頂、9月の宝永山(富士山)登頂、9月の七面山登詣の3つの山旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
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Memories 2

● Memories 2

2013年3月の七面山登詣、6月の尾瀬ハイキング、7月の富士登山の3つの山旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
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Memories 1

● Memories 1

2012年9月の七面山登詣、10月の身延山登詣、11月の七面山登詣、12月の七面山年越し登詣の4つの山旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Selfie

● Selfie

2009年1月に開催したLomographyカメラによるグループ写真展"LIFE LOMO 2009"で展示したものを中心にセルフ・ポートレートをまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

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Profile

未哉

未哉 ( Miyah Oshima )

日々のありふれたシーンを気ままに撮って気ままに掲載しています。
写真から何か感じてもらえたら嬉しいです。
リンクはご自由にどうぞ。

渡部さとる主宰 workshop 2B 34期生。

* 写真の無断転載や無断使用等は固くお断りします。

PhotoBooks


Memories 5

● Memories 5

2014年3月の七面山登詣、2015年10月の丹沢 鍋割山&塔ノ岳縦走、11月の金峰山登頂、12月の七面山年越し登詣の4旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Memories 3

● Memories 4

2013年10月の那須 茶臼岳&朝日岳縦走、一ノ倉沢&八海山ハイキング、11月の大菩薩嶺登頂、 12月の竜ヶ岳ダイヤモンド富士撮影登頂の4旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Memories 3

● Memories 3

2013年8月の谷川岳登頂、9月の宝永山(富士山)登頂、9月の七面山登詣の3つの山旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Memories 2

● Memories 2

2013年3月の七面山登詣、6月の尾瀬ハイキング、7月の富士登山の3つの山旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Memories 1

● Memories 1

2012年9月の七面山登詣、10月の身延山登詣、11月の七面山登詣、12月の七面山年越し登詣の4つの山旅を、A5サイズのフォトブックにまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Selfie

● Selfie

2009年1月に開催したLomographyカメラによるグループ写真展 "LIFE LOMO 2009" で展示したものを中心に、セルフ・ポートレートをまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

富士山2013

● 富士山 2013

世界文化遺産に登録されたばかりの富士山に吉田ルートで初登頂。
その模様を PHOTOPRESSO にまとめました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Photoback JOURNAL Day Dream

● Daydream...

デジタル一眼レフカメラにトイカメラのレンズや手作りのフィルターを着けたり、その風合いをサンプルして仕上げた写真でPhotoback JOURNALを作りました。233zine部展「NEXT」に出品。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。
* STAGEでSelectionに選ばれました。

Photoback POCKET Out of the Blue

● Out of the Blue

写真展「Out of the Blue」のために撮影したものをまとめて
Photoback POCKETを作りました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Photoback ALBUM Double 2007-2010

● Double 2007-2010

2010年7月に開催した個展「Double -ひとつに溶け込むふたつのシーン-」
で展示した作品を中心に、2007年から2010年にかけて撮影した多重露光写真でPhotoback ALBUMを作りました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Somewhere

● Somewhere ~Sometimes, somewhere~

シブヤプロダクツ × DreamPages のコラボレーション・イベント "MY DREAM MY LIFE"第2弾 に233写真部部員有志として展示参加。
DreamPages の協賛で旅行写真集を作りました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。

Photoback BUNKO in the coner ~片隅で・・~

● in the coner ~片隅で・・~

撮り溜めた写真でPhotoback BUNKOを作りました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。
* STAGEでSelectionに選ばれました。

         

Photoback ALBUM S.A.O.S. ~Such an ordinary scene vol.2 ~

● S.A.O.S. ~Such an ordinary scene vol.2 ~

トイデジのVQ3007でPhotoback ALBUMを作りました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。
* STAGEでSelectionに選ばれました。

Photoback ALBUM Shibuya de Burari ~カメラ片手に渋谷でぶらり~

● Shibuya de Burari ~カメラ片手に渋谷でぶらり~

トイデジのVQ1005でPhotoback ALBUMを作りました。
左の表紙画像をクリックすると編集画面がご覧になれます。
* STAGEでSelectionに選ばれました。